新しい色域表現方法「Gamut Rings」とは?

従来、色域は原色(赤・青・緑)の色度点で定義される色度図上の三角形の領域で簡易的に表現していました。


従来の色度図上の色域表現

従来の色域表現方法


この色度図は紙面上など2次元で表現するのに便利ですが、本来のディスプレイの色域を正しく評価するためには、明度も含めた3次元の「色域立体」で表現する必要があります。

そのため、3次元の色域立体を適切に評価できる新たな2次元表現手法の開発が課題となっていました。


色相図

この「色域立体」を2次元投影することでディスプレイの色域を正しく表現することを可能にしたのがGamut Ringsです。


色域立体の例

新しい色域表現方法


※NHK放送技術研究所【報道資料】2022年2月15日より抜粋

これからのディスプレイの色域評価は3次元の色域立体評価が不可欠に!


ディスプレー色域自動測定装置

ディスプレイ色域自動測定装置
※NHK放送技術研究所【報道資料】2022年2月15日より


Gamut Ringsは色域立体を2次元投影することでディスプレイの色域を正しく評価することができます。

今後、ディスプレイの設計や性能評価、放送用から家庭用までの様々なディスプレイやテレビの性能比較や選定に必要な評価になると思われます。

3次元評価によるメリット
  1. より正確な再現性評価
    3次元評価では色の深さや明度などの要素を考慮に入れることができます。
  2. 一貫性のある色の管理
    色の比較では色の相対的な位置や距離を視覚的に把握しやすくなり、異なるデバイスやシステムの色比較マッチングが容易になります。
  3. より豊かで表現力の高い色の再現性確保
    色域内の色の表現範囲をより包括的に把握することが可能になりますので高彩度や低彩度の色、および色相の微妙な変化を正確に評価することが可能です。

※NHK放送技術研究所【報道資料】2022年2月15日より

3次元の色域評価は 「Gamut Rings」専用のソフトと分光放射計「SRシリーズ」で測定ができます。

ディスプレイ等の3次元の色域立体の測定には分光放射計SR-5シリーズとNHK技研が開発した専用のソフトが最適です。「SRシリーズ」は様々なラインナップがございます。

分光放射計「SRシリーズ」ラインナップ
  • SR-5100/5000・・・高解像度。面輝度・面分光測定可能な二次元分光放射計。
  • SR-5A・・・高速性、操作性を追求。0.0005cd/m²からの超低輝度に対応。
  • SR-5S・・・0.0001cd/m²からの超低輝度に対応。
  • SR-LEDW-5N・・・超高輝度LEDも直接測定。5nm以下の波長に対応。
  • SR-UL2・・・超低輝度0.0005cd/m² を17秒で高速測定。
    ※SR-UL2Sは色度XY0.0013仕様。
  • SR-3AR・・・可視光(380~780nm)の分光放射輝度を高精度、高速で測定。
    SR-3/SR-3Aの後継機。

弊社では分光放射計と合わせて「Gamut Rings」専用のソフトも併せて提供させて頂きますのでお気軽にご相談ください!

※1「Gamut Rings」・・・NHK放送技術研究所が開発したディスプレイの色域を表現する新しい手法。3次元の色域立体を2次元にリング状に表現したもので、見た目が木の切り株の年輪に似ていることから「Rings」と名付けました。(NHK技研だより2022年4月号より)国際標準に採用
※2「国際標準」・・・国際電気標準会議(IEC)で2021年1月に、国際照明委員会(CIE)で2021年11月に国際標準として採用
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