1932年にドイツの科学者ルスカ等が電子顕微鏡を世界で初めて試作して90年近くが経過します。この間、試料の内部を観察できる透過型電子顕微鏡(TEM)に続き、試料の表面の様子を観察できる走査型電子顕微鏡(SEM)が登場、その後も電子銃の改良などにより観察倍率や解像度が改善されるなど進化を繰り返して現代に至ります。 しかし、1台でTEMとSEMの両方のモードで撮像ができる電子顕微鏡はなく、一つの試料を両方のモードで撮像するには、複数の装置間で試料を移動する必要がありました。

 

しかし、今回ご紹介するLVEM5はTEM、SEM、STEM、EDの4つの異なる撮像モードをこれ1台で実現した画期的な低電圧電子顕微鏡です。 しかも、卓上式です。

TEM/SEM/STEM/ED

LVEM5には4種類の撮像モードの他にも以下の3つの特徴があります。

  • ナノレベルの解像度の画像を高いコントラストで実現。

従来のTEM(透過型電子顕微鏡)は、有機材料に対して適切なコントラストを得るために重金属染色による前処理を施す必要がありました。しかし、LVEM5は、独自開発の5kVの低電圧電子銃によってこの制約を克服、ウイルスの他にタンパク質ベースやDNAベースの有機体、その他ソフトマテリアルでも高いコントラストが得られます。 重金属染色無しで高いコントラストの撮像が可能となったため、染色されていない自然な状態の試料の画像が得られます。

昨今注目されているセルロースナノファイバーやセルロースナノクリスタルといった、ナノセルロースの観察に最適です。

セルロースナノファイバー          セルロース

 

  • 従来のTEMから90%も小型、設置場所を選ばない設計。

永久磁石レンズを採用した世界で唯一のTEMですから、冷却設備は一切不要。 また、エアロックシステムにはメンテナンスフリーのターボ分子ポンプを、試料用カラムには音も振動も出さないイオンゲッターポンプを採用することでクリーンな撮像を可能としています。だからコンパクトで設置場所を選びません。 通常の100V電源に繋ぐだけですぐに高度な観察が可能です。 驚くことに、本体の設置面積は、幅29cm、奥行42cm、高さ69cmあれば十分、従来のTEMの10分の1の大きさです。

透過型電子顕微鏡 TEM研究員 女性 透過型電子顕微鏡 TEM 卓上型電子顕微鏡

従来の大型TEM                             卓上型電子顕微鏡 LVEM5

 

 

  • 直感的に使えるソフトウエア搭載で専任エンジニアは不要。

LVEM5には顕微鏡操作および撮像用の直感的に使えるソフトウエアが付属しています。ユーザー操作は、照度、倍率、画像最適化といったいくつかのパラメータを調整することで容易に進められます。 また、ジョイスティック制御を備えた電動ステージを採用しており、ジョイスティックの感度は低倍率時には素早い動きを、高倍率時には微細な動きとなるように観察倍率に応じて変化します

 

こうした3つの特徴で、高度なナノレベルでの撮像が、従来では考えられなかった程スピーディかつ簡単に行えるようになりました。

面倒な重金属染色による試料の前処理が無くても高いコントラストの撮像が可能、設置場所を選ばず、SEMとTEMの観察がこれ1台で可能、導入コストも従来のTEMと比較してか大幅に魅力的、専任のエンジニアも必要とせず、部門に1台の導入も可能な、これまでの電子顕微鏡の概念を大きく変える1台です。

 

 

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