製造業の研究開発部門では、試作や評価など人手に依存した作業が多く、自動化が進みにくい課題があります。本記事では、デンソーウェーブの人協働ロボット「COBOTTA」(コボッタ)を取り上げ、研究開発現場に適した特長や導入メリットを解説します。実験・検証工程の効率化を実現する新しい自動化の形を紹介します。

目次

  1. 製造業の研究開発部門で進まない自動化の課題
  2. 人協働ロボットCOBOTTAとは
  3. 研究開発現場に適したCOBOTTAの特長
  4. 研究者が“考える時間”を取り戻す

製造業の研究開発部門で進まない自動化の課題

製造業の研究開発部門では、試作・評価・実験といった工程が日常的に発生しています。一方で、これらの作業は多品種・少量・頻繁な条件変更が前提となるため、従来の産業用ロボットでは「導入に手間がかかる」「安全柵が必要」「レイアウト変更に弱い」といった課題がありました。

その結果、人手作業に依存せざるを得ず、研究者や技術者の負担増大、開発スピードの停滞を招いています。こうした研究開発特有の環境に適した、新しい自動化手段が求められています。

人協働ロボットCOBOTTAとは

デンソーウェーブの人協働ロボット「COBOTTA」は、人との協働を前提に設計された超小型・軽量ロボットです。安全規格に対応した力制限機構を備えており、安全柵なしでの運用が可能です。設置面積はA4用紙程度とコンパクトで、実験台や検査装置の横にも容易に配置できます。

また、直感的な操作が可能なプログラミング環境により、専門的なロボット知識がなくても短時間で動作設定が行えます。研究用途で頻繁に発生する条件変更や工程変更にも柔軟に対応できます。

研究開発現場に適したCOBOTTAの特長

COBOTTAの大きな特長は、「作り込みすぎない自動化」を実現できる点にあります。工程が固まっていない試作段階でも導入しやすく、評価試験、部品供給、簡易組立、繰り返し測定など、研究開発現場に点在する定型作業を部分的に自動化できます。

さらに、人と同じ空間で作業できるため、研究者がロボットの動作を確認・調整しながら実験を進めることが可能です。これは、安全柵越しの操作が前提となる従来型ロボットにはない利点です。

研究者が“考える時間”を取り戻す

COBOTTAを導入することで、研究者や技術者は単純作業や繰り返し作業から解放され、本来注力すべき分析・検討・創造的業務により多くの時間を割けるようになります。

また、研究段階からロボット活用を前提とした工程設計を行うことで、量産移行時の自動化検討もスムーズに進められます。COBOTTAは単なる省人化ツールではなく、研究開発から製造へとつながる「自動化の入口」として機能する存在です。

変化の激しい研究開発現場において、柔軟で安全、かつ導入しやすい人協働ロボットCOBOTTAは、ものづくりのスピードと質を高める有力な選択肢となるでしょう。

※COBOTTA®は、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
COBOTTAは人と協働可能な産業用ロボットです。

ご使用にあたっては、関係法令・通達・指針、JIS B 9700:2013などに従い、リスクアセスメントを実施し、十分リスクを低減したうえでご使用ください。また、ご使用環境に必要な法令・規格への適合はお客様自身でご確認ください。

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