従来から感覚というものは主観的なもので個人によって感じ方が異なるため、明確な基準で評価したり、感覚を他人に伝達することが難しいものです。特に味覚に関しては、人それぞれで嗜好も異なるため、数値化するのが非常に困難な感覚の1つであります。しかし近年は、感覚の数値化に関する研究開発は活発に行われています。人の代わりにセンサーで測定することで、感覚を数値に置き換えることが可能となりつつあり、味覚に関しても数値化する装置が開発されています。ここでは、味覚を数値化するメリットについてまとめていきます。
目次
感覚を数値化するニーズ
感覚の数値化は、最近ニーズが急速に高まってきています。人の感覚というものは主観的なもので、個人によって感じ方が異なるため、明確な基準で評価することや、他人に伝達することが難しいものです。
特に味覚に関しては、人それぞれで嗜好も異なるため、客観的に評価するのが非常に困難な感覚の1つです。
しかし近年は、感覚の数値化に関する研究開発は活発に行われており、感覚を数値に置き換えることが可能なセンサーが開発されつつあり、味覚に関しても数値化を可能とする味覚センサーと呼ばれる装置が開発されています。
ここでは、味覚を数値化するメリットについてまとめていきます。
味覚の数値化するメリット①:客観的評価が可能
味覚を数値化することのメリットとして、まず客観的な評価が可能となる点があげられます。
数値を用いることで他社製品との比較、地域ごとの嗜好に合わせた製品開発、品質管理などを客観的な基準で行う事が可能となります。
当社が実際に味覚センサー装置を納品した事例として、レトルトカレーの味評価用のセンサー導入例があります。カレーの旨味、甘さ、コク等の味評価を人による官能検査に、味覚センサー装置による機械的検査を併用することで、客観的な評価ができるようになりました。この評価データは、地域の嗜好に合わせた商品開発、競合他社製品の分析、製品の特長を客観的に表現するデータを用いたマーケティングや販売促進、客観的基準に基づく品質管理など、幅広い用途に利用することが出来るようになりました。
味覚の数値化するメリット②:再現性が高い
味覚を数値化することのメリットには、再現性が高い点もあげられます。
同じカレーを食べたとしても、食べる日の体調や気分が違ったり、他のカレーを食べた後にもう一度食べたりすると、味が変わったり印象が薄れたりして、以前食べたときと異なる味に感じることがあると思います。人による味の官能検査では、再現性がどうしても低くなってしまいます。
しかし味覚センサー装置を用いることで、官能検査よりも正確かつ安定した検査をすることができるようになりました。
味覚の数値化するメリット③:人的工数の削減
味覚数値化センサーを導入することで、それまで検査に必要だった人数を削減することができます。
上述の食品メーカーのケースでは、レトルトカレーの味評価の際、評価担当者によるバラつきが大きく、データをまとめるのに、一度の検査で5人のリソースを要していたため、人数・時間とも多く割いていました。
しかし味覚センサー装置を導入することで、それまで5名必要だった検査は2名まで削減することができ効率化を図ることができました。
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