食品の新商品開発スパンがとても短くなっています。おいしいものを開発するのはあたりまえですが、その開発スピードが遅ければ他社に先行されてしまい、利益を生み出すことができません。
新商品開発は時間との闘い
新しい食品が次々に発売されお店に並びますが、それらの食品がお店から姿を消すのもまた非常に速い時代になっています。
このような時代では美味しいものを開発することだけでは生き残れません。
商品開発はいかに「スピード感」をもって速く開発できるかが非常に重要です。
このような時代では、多くのモニターを集めて何回かの「試食⇒作り直し⇒試食⇒作り直し」を繰り返し商品開発している猶予はないといえます。
開発スピードUPは「官能検査」から「見える化」へ
食品の新商品開発には人による味のチェック(官能検査)は必須と思われていますが、全てを人がチェックしなくても味は管理できますし、むしろ人が介在しないことで時間を節約でき、人によるバラツキの無い安定した検査も実現できます。
そのための装置が「味認識装置(味覚センサー)」です。
この装置は「人間の舌」と同じメカニズムを持ち、様々な食品の「味」を数値化し、「見える化」ができます。独自の「後味」測定により従来の分析機器では測定できなかった「コク」「キレ」も表現も可能です。
商品開発のスピードが250%も速くなった事例
ここではレトルトのカレールーの開発事例を見てみましょう。
味認識装置を使い分析すると、下記グラフのようにA社とB社のカレールーの味の違いが一目でわかります。
たとえば、A社の味が美味しいと評判の専門店の味でその味に近い味を開発したいということであれば、開発過程において味認識装置を使うことで、簡単に目標とする味に追い込んでいくことができます。
人による官能検査の繰り返しと異なり、いくつものパターンの味を客観的、合理的に分析できますので、その開発のスピードは飛躍的に上がることが期待できます。
あるカレールーを開発されているお客様は、開発時のさまざまなデータの蓄積や管理、そして分析に多くの時間を要していましたが、味覚認識装置の導入で開発スピードは従来と比べ約250%も速くなったとのことです。