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経験や勘に頼らず、色をデータとして定量化する装置
色や質感って、見る人によって感じ方・感覚が違うことがありますよね。
目視検査では、検査員の体調が影響したり、ひとによって検査にどうしてもバラツキが出てしまいます。
ところが・・・
『2次元色彩計』を活用すると、色度の認識範囲が“人間の目”で認識できる範囲まで広がり、売れ筋商品の泡はどういう色なのか、数値でハッキリと測定することができます!
【世界初の技術】「人の眼の感度」を忠実に再現したカメラを搭載
カメラ本体に実装する「特殊フィルター」の特性が従来のRGBカメラとはまったく異なります。
同フィルターは、静岡大学にて開発された「CIE XYZ等色関数」と等価な「人の眼の感度に極めて近い関数(グラフ)」を用いることで、「人の眼の感度」を忠実に再現し正確な色を撮像できます。
本製品はこの技術を応用し、世界初のS1,S2,S3フィルターによる正確な色データを解析する2次元色彩計として製品化しました。
特殊フィルターを搭載したカメラが、従来の1次元(点)ではなく2次元(面)による測色を実現し、色だけでなく、質感や絵柄までも比較することができます!
従来の分光測色計やRGBカメラとの違い
RGBカメラでは色域が狭く、色も正確ではないため測色には使えません。
また、分光方式を採用している測色計は、標準光源下での色の違いを見ているため、一般の蛍光灯下の色と見え方が違ってしまいます。
飲料メーカーにおける導入事例
なんとなくわかっているんだけど・・・データがない!
某飲料メーカー様では、ビールの原料となる麦芽の保管期間や保管温度の違いによって、泡の色に違いがでるということが分かっていました。
しかし、微妙な色の違いや質感の違いを明確に表現することができず、見た目によって商品の売れ行きに変化があるかどうかの相関を取ることができませんでした。
『卓上型二次元色彩計』を導入した結果
- 売れ筋商品とそうでない商品の微妙な泡の色や質感の違いが数値で把握できるようになった!
- ビールの泡の色だけではなく、クリーミー感も比較可能に!
圧倒的高速に、検査工程の自動化を実現
本製品はカメラ方式なので、撮影時間から計測時間、結果表示まで従来のスキャンタイプの検査装置に比べて劇的に速くなります。また、非接触で撮影できるので対象物を選びません。
静止画なら約1秒足らず、動画ならリアルタイム計測を行うことが可能です。
検査員のスキルや経験がなくても、定量的な数値データと官能的な画像データによって検査や色あわせ作業が出来ます。今後、下記のような様々な産業分野での応用、活用が期待できます。
- 自動車業界:自動車の異種材料パーツの色あわせ
- 食品業界:食品等の焼き具合の色の数値化
- ヘルスケア業界:毛髪の色測定
- その他 多数