TVやスマホ、関連する部材メーカーの製品開発評価・生産検査で使用されている輝度・色度の「モノサシ」の活躍についてご紹介します!
光源の明るさと色を数値管理
TVやスマホなどの画面、最近とっても映像がキレイですよね。その理由は・・・
TVやスマホ、関連する部材メーカーの製品開発評価・生産検査で、明るさ(輝度)や色(色度)のモノサシとして活躍している計測器が、光源の明るさと色を数値管理をしているからなのです!
そのモノサシとして活躍している計測器、それは・・・
「分光放射計」!
この「分光放射計」は製品開発評価・生産検査で、明るさ(輝度)や色(色度)のモノサシとしての役割を担ってくれています。
製品開発は評価結果の分光スペクトルや輝度・色度などを「数値化」することで、製品の出来具合や改善箇所が判断できます。
また、生産検査では完成品の良否判定に使用されています。
TVやスマホに使用されているディスプレイは輝度や色度、階調、均一性などを、部品・材料では反射率や透過率などの評価が主におこなわれているのです。
明るさや微妙な色の違いを「数値化」できます
TVやスマホのディスプレイに使用している部品・材料は、各種光学評価をおこなっています。
ディスプレイは人の目と同じ「光源色の3原色」を用いた、赤・緑・青が基本色であり、各色の出力を微妙に変化させてさまざまな色を表示しています。
赤・緑・青を全て発光させると白になりますが、微妙なバランスの違いで白でも異なる白となり、製品の品質が損なわれるのです。
下図のA、Bは同一製品の別ロットになりますが、分光スペクトルを見ることでわずかな違いが分かります。これを発見できるのが・・・
分光放射計「SR-5A」!
例えば、ディスプレイの黒表示から白表示までのグラデーションの段階を階調と呼び、滑らかに変化させると映像がキレイに見えます。この階調は一般的に0から255まであり、1階調ずつ測定すると256回の計測が必要となります。
この「分光放射計」は光を波長毎に分けて、内蔵しているCCDセンサに光を蓄積させて測定します。測定した分光データから輝度や色度を数値化する計測器です。
ディスプレイの黒表示は光量が少ないため、測定(光を蓄積する)に時間を要します。新製品の分光放射計「SR-5A」は、従来の機種に比べ光学系を新設計し光の取込み量の効率を上げ、内部アルゴリズムを改善したことで測定時間の短縮が可能となりました。
例えば・・・
超低輝度0.0005cd/m2の測定時間が従来製品は約4分だったのに対し、
分光放射計「SR-5A」は約2分!なんと・・・
50%短縮を実現しました!
近年のディスプレイは表現可能な色の範囲も広がっており、より多くの色が表示できるようになりました。
TVやスマホの製造上の誤差範囲よりも計測器の誤差が大きいと管理ができないため、必ず製造上の誤差よりも小さい誤差の計測器を使用する必要があります。分光放射計「SR-5A」は色度の精度も向上しているんです!
▼色度精度(A光源)
従来製品 | SR-5A | ||
---|---|---|---|
x: ±0.002, y: ±0.002 | x: ±0.0015, y: ±0.001 |
ほかにも、「SR-5A」にはこんな特徴が!
- 検査スピードが向上
- 高速で測定
- 正確な照度測定
- アプリケーションソフト標準付属
最近のディスプレイ評価の要求に応じた性能を有し、なおかつ測定時間の短縮は開発や検査において重要なファクターとなっています。測定時間が短くなることで、より多くの評価をおこなうことが可能になり、開発スピードが向上します。また、検査も素早くおこなえますので生産ラインにも使用可能です!
本体の測定角切替機能で用途に合わせて2度、1度、0.2度、0.1度の測定角が選択できます。標準レンズは最小測定径φ0.33mmで、アタッチメントレンズ(オプション)を用いれば、さらにφ0.06mmの測定も可能。一般的なディスプレイだけでなく、自動車のインスツルメントパネル、インジケータなどの微小領域についても、輝度、色度を高速かつ安定して測定できます。
照度測定用の照度アダプタ(オプション)を装着することで、照射光の照度、色度の正確な分光測定が可能です。
分光放射計「SR-5A」本体の制御や測定データの取得・保存・グラフ化・演算などが簡単におこなえます。
活用例
分光放射計「SR-5A」は次の様な分野で活用されています!
様々な分野で活用できる分光放射計「SR-5A」について、お気軽にお問合せください!
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