食品の安全性・衛生管理は、人手不足や工程効率化が求められる中で、数値による管理・見える化の実践が重要です。本記事では、紫外線強度計( UVR-300 )を活用した食品工場のUV殺菌プロセスの評価と改善ポイントをご紹介します。

目次

  1. なぜ今、紫外線(UV)測定が必要なのか?
  2. 紫外線強度計「UVR-300」とは?
  3. 食品工場での活用シーン

なぜ今、紫外線(UV)測定が必要なのか?

食品製造・加工現場では、包装前の表面殺菌や装置の衛生管理として 紫外線殺菌(UV-C) の活用が増えています。しかし、

  • UVランプは点灯していても出力が低下していることがある
  • 当てたい場所に均一にUVが届いていない
  • HACCPで客観的な証拠(データ)が求められる

といった課題が現場では生じています。

こうした「不確かなままの管理」を解消するのが、紫外線の定量測定です。

紫外線強度計「UVR-300」とは?

紫外線強度計「UVR-300」 は、可搬型の紫外線強度計で、広い強度レンジと携帯性を備えた計測器です。
食品製造現場でも扱いやすい仕様で、UV強度(μW/cm²)・積算量(mJ/cm²) の測定が可能です。

《活用ポイント》

    • 測定対象に合わせた受光センサの選択が可能
    • 瞬時の照度だけでなく、積算量で総照射量を評価
    • ハンディ操作でライン上スポット測定にも対応
      (※波長帯やセンサ仕様は用途に応じて選択します)

食品工場での活用シーン

① UV殺菌設備の性能確認・評価

食品トレイ・容器・包装材にUV-Cを照射して殺菌する装置では、「照射強度が指定値に達しているか?」を定量的に確認することが品質管理の前提になります。

  • 殺菌ランプの劣化による出力低下を検知
  • 装置ごとの差を定量比較
  • 補正係数を設定して基準値管理

こうした使い方で、数値に基づく改善アクションを可能にします。

② HACCP・衛生管理でのエビデンス化

HACCP運用下では、取り組みの記録・証拠が非常に重要です。
UVR-300 で得られる測定データを帳票化することで、

  • 始業前の点検記録
  • 定期的なUV強度のトレンド管理
  • 外部監査対応用ドキュメント

として活用することができます。

現場の死角・照射ムラの可視化

ベルトコンベア横や機器の影になる部分など、実際の照射状況は想像と異なるケースが多くあります。

UVR-300 のハンディ測定により、スポット的に

  • 照射が弱い箇所
  • 影になっている領域

を洗い出し、設備・治具の改善につなげることも可能です。

④ R&D / 工程改善での定量データ活用

食品の保存性評価や殺菌条件の最適化を行う際も、照射量と菌減少効果などの関係を数値化して比較できるので、工程改善や条件設定の指標としても有効です。

食品製造の現場では、日々の管理・評価が品質向上の鍵です。そのため現場では「感覚」に頼らず「数値で判断できる」仕組みづくりが求められています。UVR-300 のような測定器による見える化は、そのための強力なツールとして活用でき、食品工場の衛生管理レベルを次の段階へ引き上げます。

是非お気軽にお問合せください。

相談してみる
「こんな測定・計測したい・・・。こんな制御をしたい・・・。でも、どんな製品・機器を使ったらできるの???」
そんなR&Dやものづくりに関するあらゆるお悩みは、私たちにお任せ下さい。
業界に関する知見や様々な専門知識を持ったプロが解決いたします。