工場排水で水質計をお使いのかた、計測値の信頼性に不安はありませんか?今回は計測値の信頼性担保のお役に立った事例をご紹介します。
設置型の数値が怪しい
放流槽に設置型のpH計をお使いのお客様は多いのではないでしょうか。
今回のお客様は、生産設備からでた廃水(酸系・アルカリ系)を処理する中和処理設備の放流槽で設置型pH計を使用、設置型の値が正しいかを見るために同じ会社のポータブルpH計を使っておられました。
また月に1回、外部の分析機関を使って同様の計測も行っていました。
しかし、昨年から外部分析の数値と設置型の数値のズレがあり、またポータブル型は測定時の数値がなかなか安定せず、電極を変えても測定時間を要することから悩んでおられました。
また設置型とポータブル型の計測数値の差が、3ヶ月間ほど連続して許容できる範囲の差異を超過したこともあり、今回ご相談をいただきました。
あえて違うメーカー品を選ぶという選択肢
こちらのお客様は、設置型とポータブル型いずれも同じメーカーの製品をご使用でしたが、今回は あえて 異なるメーカーのポータブル計をご購入されました。
結果、今回のポータブル水質計の測定結果が従来の設置型水質計と同等の数値を示し、設置型水質計の性能に問題がないことがわかったのみならず(結局、数値の差異要因は現在も追及中ですが・・・)、測定が1分以内に収まり測定時間が早くなり1日1回、離れた場所にある測定ポイントの計測について時間短縮につながったとのことでした。
またpHや濁度、電気伝導率や溶存酸素等の計測ができるタイプもあり、電極を変えるだけで様々な項目を測定できるのも魅力です。
通常、計測器類は同じメーカーで統一したほうがランニングコストや操作性、測定値の面で共通性がありコストダウンにつながりますが、今回のように数値を担保するためにあえて異なるメーカー製を選ぶというのも選択肢のひとつとなります。
- 外部分析の数値と設置型の数値がズレている・・・
- 測定時の数値が安定しない・・・
- 電極を変えても測定に時間がかってしまう・・・
- 従来の設置型水質計と同等の数値を示した!
- 測定時間が短縮できた!
- 電極を変えるだけで様々な項目を測定できるようになった!
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