「遠心機」というと、どのようなものをイメージされますか?実験室や研究施設で使われている血液の遠心分離機や臨床検査等に使われている機器をイメージされる方も多いと思います。でも実は、遠心機はその原理と特徴を活かし、さまざまな場面で使われているんです。

遠心機の用途・・・「分離」

遠心機を使う目的の多くに、その遠心力を活用した「分離」があります。
「分離」には大きく分類すると「比重分離」と「ろ過分離」に分けることができます。

比重分離」とは・・・血液や尿の分離をはじめ懸濁した液体から固形を沈殿させることをいいます。この技術を用いた例としては野菜ジュースやカクテルの濃縮、粘度の高い液体の中の空気の泡の除去、透析に使われる中空糸中の液体を抜く用途にも利用されています。

ろ過分離」とは・・・文字通り「ろ布(フィルタ)」を介してスラリー中の固形分を分離することをいいます。



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えっ!?遠心機で日本酒を造る?

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さらに近年では日本酒をつくる工程の「上槽(タンクで仕込まれた発酵・熟成したもろみを搾り酒と酒粕に分ける作業)」に、遠心力の「分離」技術を用いたシステムも使われています。

これは従来から行われているフィルタープレスでもろみを搾るやり方に比べ、良い香味成分や旨味を残し、雑味も少なくすることができるシステムです。これはガスクロマトグラフでの分析データでも確認されています。

日本酒製造から(吟醸もろみ上槽システム)から
半導体製造(スピンドライヤー)まで

遠心 攪拌 kokusan

遠心機は幅広い産業分野で使われています。
弊社は日本酒を作る工程で使われる「吟醸もろみ上槽システム」から、「産業の米」と言われる半導体分野で使われるシリコンウェハーの洗浄後の乾燥用途として使用される「スピンドライヤー」まで、遠心力を用いた様々な機器を規格品はもちろん、お客様のご要求に合わせカスタマイズするシステムまで「遠心力」を活用した機器やシステムを取り扱っております。是非お気軽にお問い合わせ下さい!


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