着脱できる断熱カバーで設備を省エネ化、安全性も確保

高温設備の熱放散や作業者の火傷リスクを減らすため、機器に後付けできる着脱式の断熱・遮熱カバーを紹介。設備の形状に合わせて製作でき、省エネ効果の向上と作業環境の改善を同時に実現する、現場改善に役立つ保温ソリューションです。

コストが増え安全性も脅かす状況

製造・設備現場において、バルブ・配管・熱交換器など熱気・騒音・作業環境の厳しさが問われています。特に以下のような課題があります。

このような背景のもと、設備の省エネ、熱遮蔽、安全対策、騒音対策が複合的に求められています。

各種装置が形状・材質・設置環境で多様であり、既製品の断熱カバーや保温ジャケットではフィットしないケースが多発しています。
取付け・取り外しに時間・手間が掛かる製品では、メンテナンス時に装着断念・適正運用がされないという“習慣ギャップ”があります。
材質選定や設計が用途・温度レンジ・環境条件に最適化されていないと、断熱性能・遮熱性能・耐熱/耐寒性能・耐騒音性能が不十分になり、結果として省エネや安全効果が発現しにくくなります。

また、設置後のメンテナンス性・再利用性が低いと、廃棄物の増加・コスト回収が長期化してしまいます。

ファインジャケットは、様々な機器・装置に“着脱容易”にフィットさせられる保温カバー・ジャケットです。

用途・目的に応じ、断熱・遮熱・遮音・保温・安全対策（衝突防止含む）を兼ね備えた設計が可能です。

表面材にはガラスシリコンクロスを基本に、温度－20℃～900℃という幅広い温度領域へ対応可能な素材選定・構成がなされています。

着脱が容易：工場で製作したジャケットを現場に持ち込み、マジックファスナー等を用いて短時間で取り付け・取り外しが可能。メンテナンス時の手間を軽減し、施工・工期の短縮が実現されます。
省エネ効果抜群：熱エネルギーの放散を抑制することで、燃料・電力消費の削減に貢献。イニシャルコスト回収期間を短くできるコスト面のメリットも強調されています。
快適・安全な作業環境：高温装置からの火傷リスク低減、衝突防止、騒音低減など多面的な安全・快適性向上に寄与。作業員の健康・安全管理側面でも導入価値があります。
幅広い設備・温度対応：バルブ、配管、タンク、金型、タービンなど多様な装置にフィットする設計が可能で、温度設計範囲も－20℃～900℃と非常に拡張性があります。
環境・廃棄物低減にも：繰り返し使用可能で、ゴミの軽減にもつながる設計であるため、サステナビリティ視点でも有効です。