石英ガラス製品をお使いいただいているお客様へより長く、快適に、そして安全にご使用いただくための留意事項をご案内します。
素手でさわらない
石英ガラスに直接素手でさわることはやめてください。
素手でさわると指紋などの汚れが付きます。汚れは失透の原因となります。表面に不純物が付着した状態のまま高温で使用すると失透を促進させ寿命が短くなります。また、破損しやすくなり身体に危害を与える恐れもあります。
汚れが付着してしまったときは洗浄して汚れを落としてください。一般的に5~10%程度のフッ酸に10分程度浸漬し、その後純水または蒸留水でフッ酸の付着がなくなるまで洗い、良く乾燥させてください。付着物が取りづらいときは少し濃い目のフッ酸に浸漬させてみてください。
製品を保管しておく際はビニール袋などに入れ汚れや埃が付着しないようにしてください。できればクリーンな環境で安定な状態で保管ください。
高温や急冷熱でご使用の場合
石英ガラスは耐熱性に優れており、高温で使用されているお客様も多いかと思います。
高温(1,100℃以上)で長時間使用すると特に炉心管などでは自重やその他の加重で次第に変形してくることがあります。その際は支持方法や使用状態に変化つけるなど工夫していただくと寿命を延ばすことができます。
また急熱、急冷でご使用されているお客様は、石英ガラスは膨張係数が小さいので他のガラスに比べ急熱、急冷に耐えられますが熱伝導率も低いため、局部的に急熱したりして極端な温度変化があった場合にはクラックが入ることもありますのでご注意ください。