粉塵が舞う作業環境を改善した事例

粉塵が舞う作業環境を改善することで、作業者の粉塵吸引リスクを軽減するとともに付帯業務も軽減、さらに作業効率のアップも実現した事例をご紹介いたします。

作業環境が良くない・・・

リサイクル業を営むある工場では、人手不足感もあり作業環境を改善する取組みを始めました。
他所より受け入れたパーツをいくつかの部品に分ける工程で、金属や樹脂の切断や破砕を行っていました。

抱えている課題としては、主に下記の3つが挙げられました。

１	回収部品の破砕に伴う騒音	破砕設備の音が大きく遮音ヘッドホンをしていることもあり、作業者間の声は近くなければ聞こえない
２	破砕に伴う粉塵	粉砕時に粉塵が舞い、作業者はゴーグルと粉塵用マスクが必須
３	高温下での作業	高温下での作業となり体への負担も大きい

フレキシブルな局所排気設備

現時点でもすべての課題が解消したわけではありませんが、今回は粉塵対策を行った事例をご紹介します。

従来は1ヶ所のダクトより吸気し建物外に設置したフィルターで異物等をトラップした後に排気していました。

しかし粉塵の発生箇所が複数にわたり、また吸引能力的にも課題があったためフレキシブル排気ダクティングシステムをご提案、採用いただきました。

設置後の主なメリットとしては下記の通りで、ご満足いただく対応となりました。

１	作業者の粉塵吸引リスクの減少	フレキシブルに可動するアームとフード（吸引するカサの部分）が付いた構造のため、従来と比較して粉塵発生箇所により近い地点で吸引することができるようになり付近への粉塵飛散が減り作業者が粉塵を吸引するリスクが減少しました。
２	付帯業務の減少	粉塵が舞い落ちていた床面清掃の頻度が減少しました。
３	作業効率のアップ	フレキシブルにフードが可動するため粉塵の吸引が容易になり、作業効率のアップにつながった。