
ナノ粒子が人体に与える影響についてヨーロッパ等では特に注目されています。
ナノ粒子は細胞や組織に取り込まれると、炎症反応や細胞の機能に影響を与える可能性があるとされ、WHOの大気質ガイドラインのPM2.5 レベルの変更規制や航空機の不揮発性粒子状物質の排出基準レベルの厳格化の動きもみられます。
目次
目に見えない「ナノ粒子」による健康被害のリスク
溶接や研削などの作業現場、3Dプリンター、航空機・自動車排ガスなど、様々な場所で超微小粒子(空気中のナノ粒子)は発生しています。
リスクを高める危険性がある病気
- 呼吸器疾患
- 心疾患
- 脳卒中
- ガン
また、細胞や組織に取り込まれると炎症反応や細胞に影響を与えるおそれがあるとされ、さらに免疫系に影響を与える可能性があることも報告されています。
日本においてもナノ粒子の安全性に関する研究が進められており、その危険性に対する認識は高まりつつあります。
日本政府は、化学物質や製品に関する規制や基準を策定しており、ナノ粒子を含む製品や材料に対する規制等、安全性が確保されるように取組んでいます。
ナノ粒子対策は、従業員の健康を守るために必須です!
労働安全衛生法に基づき、事業者は労働者の健康を守るための措置を講じることが義務付けられています。
ナノ粒子による健康被害を防ぐために、まずは現場のナノ粒子濃度を把握することが重要です。
世界最少クラスのハンディタイプ測定機で、ばく露リスクを可視化!

通常、目では見えないナノ粒子の測定は研究室等で使用する測定機が一般的ですが、これでは実際の作業現場などの「その場」の環境を測定するのは不向きです。
しかし、今回ご紹介するナノ粒子測定器「Partector2/PRO」は世界最少クラス(8.8cm×14.2cm×3.4cm、450g)で軽量かつ持ち運び可能であるため、実際に作業している現場で簡単に測定する事ができます!
本測定機「Partector2/PRO」は、主に人為的発生源に由来すると考えられるナノ粒子のモニタリングに最適で、粒子のサイズが10nm~300nmの範囲の「粒子数の濃度」「平均粒子径」「肺沈着表面積(LDSA)※1」等を同時計測できます。
Proモードでは簡易ですが粒子径分布(8チャンネル)が測定可能です。


本製品の特徴
- 小型(8.8cm×14.2cm×3.4cm)
- 軽量(450g)
- 短い起動時間(30秒以内に測定開始)
- 複数指標を同時計測
- アラーム機能
- CPC用作動液体が不要
- 優れたバッテリー(連続20時間)

こんな現場におすすめ!
- 溶接などの火を使う作業現場(個人ばく露のモニタリング)
- 航空機・自動車などの排ガス、ブレーキ粉塵が舞う環境
- 3Dプリンターの放出するナノ粒子にさらされる環境
- 様々な実験が行われる実験室や研究室

その他にも、日常の室内環境など様々な場面での測定が可能です。また、複数台を使用することでナノ粒子の分布調査もできます。
従業員の安全対策に!「ナノ粒子」をまずは測定してみませんか?
既に日本の企業でも意識の高い企業ではナノ粒子濃度の見える化を目的とし、本機を導入して作業員や研究員の安全に対しての取組を始めているところも出てきています。
今後ナノ粒子に対する規制も検討されていく中で大気に浮遊するナノオーダーの粒子濃度レベルや発生源などまずは手軽に測定して、作業現場や研究室などの実態を把握されてみてはいかがでしょうか?
多くの毒物理学研究では、粒子の表面積は通常、粒子の質量または粒子数よりも健康への影響とよりよく相関することを示しており、LDSA濃度は潜在的に非常に興味深い粒子測定基準です。