LED-UV印刷用のUV LEDランプの測定には、手持ちのUVチェッカーで測定可能だろうか?
適したUVチェッカーとはどのような製品だろうか?
そんなお悩みがございましたら、ものづくりサイエンスナビを運営する入江にご相談ください!
工業用UVチェッカーの用途
そもそも、工業用UVチェッカーってどんな用途に使われるの?というところから見ていきます。
電気・電子部品用のシーリングや接着処理、プリント基板の印刷・乾燥・実装ライン等で使用されるUV照射装置の紫外線強度と積算光量の管理に使用されています。
なお、紫外線強度は、照射装置性能のランプ照射出力とランプハウス形状でほぼ決まり、紫外線強度と照射時間を積算したものが積算光量となります。照射時間は、ランプ本数やコンベア速度等により変化します。
UV LEDランプを用いた印刷が注目されている理由
近年では以下の点から、UV LEDランプが注目されています。
① 消費電力削減
②発熱を抑える
③長寿命
④低環境負荷(水銀不使用)
そして、従来、メタルハライドランプをUV光源の主流としていたUV照射装置にも、UV LEDランプを用いたものが出てきています。
今回は、UV LEDランプを用いたLED-UV印刷に焦点を当て、以下見ていきます。
LED-UV印刷に適した波長とは?
UVインキやUV樹脂の硬化に有効な波長域は320~400nm(365nm、385nm、395nm)です。
一般的には365nmが多いため、365nmに感度(分光応答度)をあわせたUVチェッカーが多く存在します。
しかしながら、365nmにあわせたものでは、LED-UV印刷や、インクジェット用のUV管理には不向きです。
なぜなら、LED-UV印刷や、インクジェット用のUVインキは、385nm、395nmの光で硬化するものが多く用いられているからです。
したがいまして、385nm、395nmに感度があるUVチェッカーが必要となります。
そこで、当社が販売している工業用UVチェッカーUVR-T2に、新たに385nm、395nmの波長域に感度がある受光部UD-T3040T2をご用意しました。
相対分光応答度特性
※UD-T36T2受光部は、メタルハライドランプ用として365nmの感度にあわせてあります。
※UD-T3040T2受光部は、385nm、395nmの波長域に対応しています。
ただし、UV照射装置によっては、光量が高くオーバーレンジになり測定できない場合もございますこと、ご留意願います。
本製品はデモ機もございますので、ぜひデモ機でお試しになってご検討ください!