
窒素吹付濃縮における作業負荷と再現性の課題
環境分析、食品安全検査、製薬研究などの分野では、分析前の濃縮工程が測定結果の品質を左右する重要なプロセスです。
しかし従来の窒素吹付濃縮では、作業者が液量を目視確認しながら終点を判断する必要があり、多検体処理時の負担増加や判断のばらつきが課題となっていました。
また、分析件数の増加により、短時間で多くのサンプルを処理しながら、高い再現性を維持できる前処理システムへのニーズが高まっています。


自動終点判定と12検体同時処理を実現
LabTech M12は、水浴加熱と渦流式窒素吹付技術を組み合わせた定量平行濃縮装置です。
最大12検体を同時に処理できる高スループット設計を採用し、各チャンネルの独立運転にも対応しています。
最大の特長は、特許取得の非接触型液面センサーによる自動終点判定機能です。
濃縮液面をリアルタイムで監視し、設定した液量に到達すると自動的に検知・通知を行います。さらに、窒素ガスの自動圧力分配機構により全チャンネルへ均一なガス供給を実現。等圧モード、ステップモード、ランプモードの3種類の圧力制御機能を搭載し、サンプル特性に応じた最適な濃縮条件を設定できます。
無人運転による効率化と高いデータ再現性
M12の優位性は、濃縮工程の自動化による省力化と分析品質の向上を同時に実現できる点にあります。
従来はオペレーターの経験に依存していた終点管理を自動化することで、濃縮不足や過濃縮によるサンプルロスを低減。均一な窒素供給と安定した温度制御によって、複数サンプルを同時処理しても高い再現性を確保できます。
また、水浴加熱と渦流式窒素吹付による効率的な蒸発促進機構により濃縮時間を短縮。無人運転にも対応するため、研究者や分析担当者は他の業務へリソースを振り向けることが可能になります。
環境分析から食品・製薬分野まで幅広い用途で活躍
LabTech M12は、水質・土壌・大気試料中の半揮発性有機化合物分析をはじめ、農薬残留分析、動物用医薬品残留分析、食品安全検査、製薬研究、有機合成研究など幅広い用途で活用できます。
特に、LC-MSやGC-MS分析前処理におけるサンプル濃縮工程の自動化を推進したいラボにとって、高スループット処理、自動終点判定、無人運転を兼ね備えたM12は有力な選択肢となるでしょう。分析業務の効率化とデータ品質の向上を両立し、研究開発や品質管理の現場を力強く支援します。