日本国内の人口が減少に向かう中、食品の販路を海外に求める企業が増えています。農林水産省や経済産業省も食品輸出の促進法や補助金など様々な支援策でバックアップをしています。
このような中で、食品を輸出しようと思えばその国や地域の嗜好を把握し、その嗜好に沿った商品開発が求められます。

目次

  1. 国や地域で異なる味の嗜好
  2. その国や地域の味の嗜好にあう製品を開発できれば・・・
  3. 国や地域によって異なる味の嗜好は数値化できます!

国や地域で異なる味の嗜好

食品を輸出する際に非常に気になることはそれぞれの国や地域によって「味覚」が異なることではないでしょうか?

「おいしい」と感じる基準は人それぞれ異なりますが、国や地域によっても大きく異なります

日本で受け入れられた「味」でも海外のある国や地域でも受け入れられるとは限りません。日本人の舌で官能検査をして「コクがあっておいしい」と判断してもそれが特定の国や地域では「しつこい味」と感じられ受け入れられないかもしれません・・・


その国や地域の味の嗜好にあう製品を開発できれば・・・

その国や地域で好まれている多くの食品を分析することで、その国や地域の味の嗜好を知ることができます。また、現在流行している食品がどのような特徴を持っているかもリアルタイムで分析することもできます。

したがって、現地の味の嗜好や流行を把握した上でそれに合わせた食品開発を行うことが望ましいのは言うまでもありません


国や地域毎の味の嗜好を分析

上のグラフはカップラーメンのデータです。同じカップラーメンでも味に大きな違いがあることが分かります。例えばターゲットとする地域が青線囲みのような味を好むということがはっきりと「見える化」できれば、日本では赤線囲みのような食品を作っていても、ターゲットとする国や地域に輸出する際には青線囲みのような味を開発していくという判断がすぐにできることになります。


国や地域によって異なる味の嗜好は数値化できます!

そのためには人による官能検査ではなく、はっきりと数値で示せて、「味の見える化」ができればその国や地域での「嗜好」を知ることができるのではないでしょうか?

それを実現する装置が味覚認識装置(味覚センサー)です。


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この「味覚センサー」は甘味、酸味、苦味、塩味と言った要素に分解して数値化することができ、「コク、キレ、うま味」といった持続性の後味も数値化することができますので、それぞれの食品の持つ特徴をはっきり数値として把握することができます。

このように味を「数値化・見える化」することのできる「味覚センサー」を活用することで激しい競争が続く食品業界の中で勝ち抜いていけるのではないでしょうか!?


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