人の五感を基準にした官能によるものづくりや研究、開発、品質管理を行っていると、検査者の体調や気分、環境の変化等、によって評価結果にバラつきがあり、データの信頼性や再現性が保たれないことがしばしば発生します。人間が感じた差異を客観的に数値化してくれる装置があったら・・・そんなことを思ったことはありませんか?
人が感じたもの、そのままを客観的に数値化したい
人の五感(味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚)を用いた研究や開発、品質管理を行っている企業やご担当は多いかと思います。
人でないと判断できない微妙な世界があるのも事実ですが、下記のようなデメリットを感じている方も多いのではないでしょうか。
- 感覚を伴う作業はベテラン人材に頼り、若手が育っていないし育てるのに時間が掛かる
- 個人の体調に左右され、日によって結果にバラツキがある。また個人差も出やすい
- あいまいなデータで客観性に乏しく、お客様にも説明しにくい
- 装置や機器でのデータ収集だけでなく、収集したデータ分析や予測をAIで行いたい
そこで・・・「感覚を数値化する装置」!
当社ではお客様のそうした声をお聞きすることが多く、感覚を数値化したり、またその周辺で用いる装置をご紹介しております。
「味覚」を数値化する装置
苦味・旨味・塩味・酸味・渋味・甘味のセンサーを用い、さらに先味と後味も含めて客観的に数値化する装置です。たとえば塩味を縦軸、旨味を横軸などに設定することで、複数の食品のマッピングを作成することも可能で食品開発をする方のお役に立っております。
食品表示法改正によりカロリー表示が必要となりました。こちらは食品を直接測定しカロリーと各種栄養成分を自動で計測する装置です。
公定法は費用や時間が掛かる、栄養データをもとに積算を行うのも手間がかかる・・・そんなお悩みの解消につながります。
「触覚・食感」を数値化する装置
▶ テクスチャーアナライザー CTX 紹介記事②はこちら
▶ テクスチャーアナライザー CTX 紹介記事③はこちら
▶ テクスチャーアナライザー CTX | 万能物性試験機 製品詳細はこちら
食品のやわらかさや医薬品の硬さ、化粧品ののびやすさやべたつきなど、様々な物性の測定試験が可能な装置です。測定物に合わせた治具が豊富で幅広い分野の研究開発、品質管理分野でお使いいただいています。
肌触りや感触、なじみ感を数値化します。たとえば化粧水やパウダーの伸びやすさ、ペンの書きやすさ、紙の肌触りが数値化できます。
「視覚」を数値化する装置
「聴覚」を数値化する装置
カメラと32個のマイクを用いて音源と音圧(音量)を計測することが可能です。どの場所からどんな音がどのぐらいの大きさで発生しているかを視覚的に確認できます。
生産の現場でも
同じような感覚を用いたお悩みは研究開発の場だけではなく、生産ラインでも起きているのではないかと思います。
カメラを応用した生産ライン向けの色を確認する装置や簡単に音源がどこにあるかを計測することができる機器など、お客様の課題に応じてご相談を承ります。ご興味のある方はぜひ下記からお気軽に照会ください。